
Disk1
ベルキンの個性が光る...
彼の演奏は常に変な小細工等がなく非常にストレートな表現です。耳を傾けると、彼のフレーズや音一つ一つに込められた感情が私の心に素直に染み込んできます。
シベリウスのバイオリン協奏曲は一見冷たい作品に思われがちですが、本当はとても暖かい音楽なんですね。彼の演奏を聴くたびにフィンランドの情景が目に浮かぶようで、この繊細な演奏は誰にも真似ることのできない、確固たるひとつの解釈法だと思わずにはいられません。
沢山の同協奏曲が発売される中、これは私のお気に入りの一枚です。
何の変哲もない演奏
ベルキンのソロは、線が細く、素っ気ない感じです。広上の指揮も「借りてきた猫」みたいな大人しさで、数々の爆演を残してきたRPOとは思えないほど穏やかな伴奏です。結局のところ、何ら個性が感じられず、可もなく不可もなくとしか言いようがありません。さらに悲しいことに、録音がイマイチで、奥に引っ込んだような音質なので、なおさら地味な演奏に聴こえてしまいます。