
Disk1
すばらしいバランス感覚
テンポの変動が激しい新世界です。
基本のテンポは遅めですが、あっという間に過ぎ去ってしまう所や、なかなか前へ進まない所と、さまざまです。
それらがすばらしいバランス感覚で組み合わさり、まとまっているは、脅威といえるでしょう。
ジュリーニでなければ、崩壊している演奏です。
ここまで緩急を織り交ぜ、且つ自然に聞かせる演奏を私は知りません。
ただ、チェコフィル等が魅せる「ドヴォルザークの透明な響き」という点ではいまひとつかもしれません。
どちらかというと、重厚な豪華な響きです。
しかし、曲全体のまとまり、バランス感覚という点では、目を丸くするしかないほどの、驚異的な演奏です。
ジュリーニの個性が、この1枚に凝縮されているといってよいかもしれません。
すばらしい演奏です。価格も安いですし、是非、聴いてみてください。
望郷、感銘
食べ物ではありませんが、豊かなコクと評したくなるような演奏です。味わい深い。遅めのテンポではありますが細部まで明瞭であり、リズムもダレません。そして豊かな歌心-特に第2楽章は不覚にも涙が出ました。そして音の背後に、ドヴォルザークの望郷の念が見え隠れします。なぜこの交響曲が最後に余韻を残して終わるのか、その意味が自然と理解できました。
謹告、合掌
バブル末期の学生時代からずっとジュリーニのファンで、当時のブラームス(ロスフィル、ウィーンフィル)、ブルックナー8(ウィーンフィル)らの、心の底にジワリとしみいるような感動を想い出しつつ、最近は最晩年にソニーに入れはったドヴォルザークを聴き込んでおりました。つと有名な「下校の曲」第2楽章の彫啄を微に入り細に入り表現しつくした本盤、次は8番を最近聴き込んでおりまして、昨日7番も注文を入れたところで、巨匠の訃報にあたりました・・・これで本当に「最晩年」という言葉がふさわしいのかと思うと、言葉を失います。
テンポ設定を極端に遅くとり、細やかなフレージングを丁寧に組み立ててゆき、悠然たるクライマックスには、静かだが激しい感動。クライマックスに向かって、表情が顕在化することはなく純粋なパッセージとして歩進してゆく分、クライマックスでは「抑制した高揚」とでもいうべき、純粋な陶酔に陥る、といった特徴はドボルザークでもみられるが、むしろ曲のもつ素朴な味わいを純音楽として表現する原点に最後、戻った感もあります。フランス音楽もなかなかどうして、ドビュッシー「海」など陽にかがやく海の光彩を描写するかのような、精緻な弦のアンサンブルが印象的で、並みいる名盤の最有力に挙げたい一枚です。ドヴォルザーク9番は廉価盤にあたり、「海」のカップリングはなし。廉価盤8番には「マメールロワ」が入っています。今日は、30年近く前にシカゴで入れはったマーラー9番の終楽章を聴いて、合掌したいと思います
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