
Disk1
名盤?
数ある組み合わせの中で、クラシック関係の本で名盤として載っており購入しました。すべてが気持ちよく何度聞いてもあきがきません。保存版にするつもりです。
超絶技巧に裏打ちされた名演
ガヴリーロフの売りは、なんと言ってもその技巧とパワー。ここに収められたラフマニノフの協奏曲と狂詩曲では、それが存分に発揮されている。実際、ラフマニノフの曲というとロマンティックな旋律に惹かれてどうしても感情的な演奏になってしまい、それをあえて避けようとするととんでもないことになるのだが、この演奏ではそのような心配はまったくない。ガヴリーロフは持ち前の技巧をベースに、全編を通して詩情豊かな演奏を聞かせてくれる。
特に一番最初の、鐘の響きのようなピアノの和音がだんだん大きくなっていく部分。ガヴリーロフは最初のピアニシモと最後のフォルテのコントラストを非常にはっきりと出しているのだが、この差を出すのが意外に難しいようで、他にこれほど差をつけている演奏はほとんど聞いたことがない。その後も、少し速めのテンポを保ったまま、オーケストラに支えられながら技巧にも感情にも偏らない均整の取れた演奏を最後まで貫いている。ちなみに、ソロの部分ではかなりルバートが効いているが、決してしつこいということはない。
狂詩曲の方もこれと同じ。各変奏曲ごとに表情がくるくると変わるのは自慢の奔放さのせいだろうか、実に面白い。また、特に早いパッセージの部分だが、フォルテで煌びやかな音が保てるというのも魅力的である。
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