
バッハが素晴らしい
このバッハの無伴奏は大変素晴らしい。
凝集するような密度の高い音色に加え、曲の読みも深い。
この演奏での五嶋は決して感情に奔らず、また同時に知的に過ぎない。
申し分の無い演奏。
この曲の新たな名演だ。
是非、無伴奏の全曲録音をしてもらいたい。
(バルトークの曲については、まだ私に聴く耳がなく理解できないが、
五嶋の音色は健在で、確かな演奏であることを窺わせる)
奴隷のレベルの音楽家のCD
親のゲームのためにつくりあげられた奴隷の演奏にすぎず、このCDを買うなら1000円ほどで買える、昔に録音されたCDを買うほうが俄然いいです。 30年前のヴァイオリン奏者のレコードよりよくなっているのは音だけです。
素晴らしい
このバッハの無伴奏は数多の他の奏者のものと異質である。又、これまでの五嶋みどりの演奏とも異質である。大化けしたのだろうか。ヨーロッパの伝統音楽が、その影響を脱した者(たまたま日本人)によって演奏されている。という気がする。静かに音が現成して来る。一言でいえば寂。ヨーロッパの人はどう感じるだろうか。興味がある。
「慈悲」
みどりさんの生演奏をはじめて聴きに行ったとき、最初の1音でイスから転げ落ちそうになりました。音の洪水です。彼女の手にする古いバイオリンから、美しく輝く緑色の宝石が洪水のようにステージにあふれるのが見えたような気がしました。他の誰とも違う、みどりさんだけの音です。
あのとき演奏された曲は、もう一生聞かなくてもいい、この音が至上だ、とすら思いました。
そうそうたる百戦錬磨のオーケストラの、すばらしいメンバー全員の発する音よりも、みどりさんひとりの出す音のほうが「圧倒的に情報量が多い」のです。
あの夜、みどりさんの演奏を全身に浴びながら、自分は確かに遠い星空を漂っていました。
人間技ではない演奏でした。あの異様なまでの集中力。演奏中に声をかけたらそのままいのちを終えてしまうのではないか、と不安になるほどのあのパワー。
このCDも類まれな奇跡の名演といえるでしょう。
人間に出せる限界を超えた、やさしさ、慈悲を感じます。
作曲者である大バッハが脳裏で聞いていたに違いない「神の栄光」そのものを実体化させた音です。
今だからできる演奏、というのがあるとしたら、みどりさんが無数の小路を歩いてきた、その心の遍歴をそのままにメロディーに乗せて、人間の偉大さの極北をすら感じさせてくれる円熟の名演、それがこれだと思います。
大バッハに聞かせたかったです。
素晴らしいです!
このバッハは、「音を奏でる」ことの意味を改めて考えさせてくれるような深みのある演奏である。五嶋みどりは、天才少女として壮絶なテクニックをもてはやされた時代を経過して、確実に新たな崇高な境地へ向かっているように見える。特にアンダンテの楽章は、生きとし生けるものの魂に触れるかのような温かな優しさと冷徹な厳しさとを感じるような演奏である。もしかして、五嶋みどりはこの時涙を流しているのではないだろうか....。
これまで私が愛聴していたシェリング、ミルシテイン、グリュミオー、スーク、パールマンなどの名演とも一線を画するような次元を、五嶋みどりの「無伴奏ソナタ第2番」の中に垣間見られたたような気さえする。私は、彼女の音楽に対する姿勢に、いつもストイックで献身的なものを感じるのであるが、彼女の演奏はバッハ無伴奏曲にもっとも素晴らしい形で結実するのではないだろうか。今後の録音を期待して止まない。
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