外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書) 通販

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外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

アマゾンカスタマーレビュー

最新の研究も入ったお得な一冊

本屋に行ったら、「岩波新書フェア」の一冊として、平積みになっていました。前作の『外国語学習に成功する人、しない人」に比べると写真がなく、ちょっととっつきにくい感じもありますけど、2000年以降の最新の研究や脳科学研究の話も入っていて、量も倍くらいあって、そのうえ前作よりも安く、お得な感じです。おすすめ!

期待はずれ

 カンケイないかも知れませんが、一応、小生は自学でTOEICが970点です。読み始めてからカバーの帯「効果的な学び方は本当にある?」に気がついてしまったと思いました。答えはこの本を読めばわからされるわけですが、正直に「?」がつけられている通りです。著者はおそらく出版社の期待に反して外国語上達方法をまったく説けなかったのです。岩波の企画倒れ、失敗作でしょう。

 皆さんもご自身の外国語学習に役に立つとか思ってこの本を手にするかも知れませんが、そうだとすれば間違いなく無駄になりますから注意してください。帯の?マークは羊頭狗肉と言われたくないがための岩波のプライドでしょうか。

 しかし、著者は外国語習得論を専門とするアメリカの大学教授だそうです。であればなおさらまだ読んでいない人には、この本が駄作だなんて信じられないでしょう。本書の副題は「第二言語習得論とは何か」で習得法は何かではありません。習得法に関しては「教授法に関しては決定打がない(p120)」が本書の結論となり、期待は完全に打ち砕かれます。驚くべきことに効果的な習得法は著者の大した関心事ではないのです。効果がなくても習得法の総花的に紹介することが本書のテーマ「習得論とは何か」なのです。最後に付け足しのように上達論がありますが、きわめて平凡です。

 それにしても単なる新書だとしてもこの本はレベルが低すぎます。大人よりも子供の方が上達が早いという研究とか、科学とは名ばかりのわざわざ研究しなくとも想像がつく話ばかりで読んでいてバカバカしくなります。まあ、巷で言われるアメリカの外国語音痴が改めて確認できて、外国語習得法はアメリカに学んでも無駄という気がしてします。

語学に対する見方を知り、考えさせられる1冊

外国語を習得するということは、どういうことなのか。
外国語を習得するメカニズムについて、様々な研究・仮説が紹介されている。

外国語を学ぶ時は母語の影響を強く受けるという検証。
また認知心理学の分野からも「人間が一度に行える処理量に限界がある」とし、
それが限界説にも引用されている。
本では他に「習得順序が決まっているのか」や「外交的な性格は習得に関係するのか」
「年齢による限界はあるのか」「大人になってからの限界は」などが紹介されている。
また、外国語を学ぶと認知症発症を平均4年遅らせ、その進行速度も
(高学歴だと進行が早いというが)変わらない等、脳と言語のアプローチも興味深い。

英語ネイティブが英語習得について考えることが不可能であることを考えると、
日本人が日本人のために効率的な英語習得方法を考案することは非常に有用だ、と感じた。

SLAの基本書としては,本書はスタンダードになりうる



第1章 母語を基礎に外国語は習得される
第2章 なぜ子どもはことばが習得できるのか―「臨界期仮説」を考える
第3章 どんな学習者が外国語学習に成功するか―個人差と動機づけの問題
第4章 外国語学習のメカニズム―言語はルールでは割り切れない
第5章 外国語を身につけるために―第二言語習得論の成果をどう生かすか
第6章 効果的な外国語学習法

著者は東京(1960年?)生まれ。上智大学(外国語学部英語学科)卒業,浦和市立高等学校(教諭),UCLA(M.A.(英語教授法),Ph.D(応用言語学)),大東文化大学外国語学部(英語学科助教授),コーネル大学(現代語学科,アジア研究学科,准教授)を経て,ピッツバーグ大学(言語学科教授)。1985年に「『理解可能なインプット』[Comprehensible Input]を重視した英語指導」を英語教育学会(会場:早稲田大学)で発表しているので,出生年は60年前後と推測できる(外れてるかもね)。『外国語学習に成功する人,しない人』(04年)が売れたので,本書はその第二弾らしい(185頁)。


SLAとかいう研究分野では素人なので,私の評価は胡散臭いが,類書のRod Ellisによる_Second Language Acquisition_と比べる限り,邦語で書かれている分だけわかりやすい(要するに私の英語力は大したことはない)。SLAの基本書としては,この二著はスタンダードになりうるだろう。なぜなら,本書には用語索引が付いているが,必要最小限の基本的な専門用語はすべて網羅されているからだ。さらに,Ellisにさらに読むべき本の一覧があるのと同じように,引用文献一覧もある。


ま,昭和生まれの私としては,研究史が欲しかった。それにしても新書で教科書を企画すると,売れるだろうなぁ。

(673字)

ためになる一冊

ゼミの教材として指定した本です。前期でちょうど読み終わりました。学生ははじめてSLAを勉強するので、難しい用語もあったようですが、多くのことを学んでくれたようです。