
Disk1
今のキーシンでもう一度・・・
かなりの演奏家が手がけるラフマニノフのピアコン2。この人気の高い曲で、キーシンの特徴がどのように発揮されるのか、非常に興味を持って購入しました。
相変わらずの澄んだ音で軽すぎず重厚すぎない、バランスのよい演奏だと思います。
またピアノの一音一音がはっきり聴こえるキーシン奏法はすでに健在です。
もう少しアクがあってもよいかなと思う部分もありますが、そこはキーシンらしく純粋さを維持したままダイナミックに演奏をしていました。
ちょうどこの年代でカラヤンとチャイコンをやっていますが、それを聴いても然り、キーシン・イズムが発揮された同系統の演奏だといえましょう。
ただし、現在のより熟成されたキーシンでもう一度聴いてみたい、そんな気もしてはいるのですが・・・
若き天才キーシンが華麗なるテクニックを披露しています
1988年5月、天才・神童と呼ばれたキーシンの16歳の演奏です。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番という感傷的で雄大なこの曲を旧ソ連の若き天才がいかに弾きこなすかは関心がありました。
ラフマニノフの持っているセンチメンタルな曲想と正確無比の演奏を誇るテクニックの持ち主との相性がどうなるのかな、という一抹の不安を感じながら聴きました。
第1楽章の冒頭の和音は、手の大きさが足らないせいか、一部分散和音で処理していますが、ダイナミックレンジもあり深みを感じさせる始まりです。力強いですし、ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団にも負けていない立派な演奏でした。ロマンティックな箇所も雄大な箇所も若さを超越したような大きな表現力を有していたように感じました。
第2楽章のアルペジオと木管の響きはとても美しく夢の世界へと誘ってくれました。ラフマニノフの真骨頂とも言うべき楽章です。第3楽章はもう少し楽譜を崩して自分流に演奏できるともっと音楽の表現の幅が広がるのではと素人なりに感じた次第です。
「練習曲集音の絵(絵画的練習曲)」はスイスの画家ベックリンの絵画からインスピレーションを得て創作されたもので、印象派的な流麗なピアノ曲です。技巧的にも難しく表現力も必要とされる曲ですが、キーシンは堂々とした演奏を披露してくれました。
キーシンらしくない
以前キーシンのコンサートを聴きに行きましたが、それはもう大人になったキーシンでした。この録音のキーシンはまだ若く、個性をアピールしきれていない、そんな感じのする演奏でした。良くも悪くもキーシンらしくない、普通に素晴らしい演奏でした。
キレイ・キレイな神童キーシン
ソ連(現ロシア)の神童といわれたキーシン。すでに懐かしいという域に入ってしまっておりますが、彼がその神童の座を不動のものにした年に録音された、ロンドンフィルとのラフマピアノ協奏曲2番。
セオリー通り、ピアニシモからはじまる高音と低音が作り出す波。
全体に録音レベルが低くはありますが、けして目立ちすぎることもなく、オケと溶け合って、みごとなラフマニノフワールドが展開します。
聞いてくれ!みたいなしつこさはありませんし、個性に欠けるといえばそうなのかもしれませんが、とても素敵な、ラフマらしいラフマ。
ラフマ入門盤にいいでしょう!
音の輝き
キーシンが16歳の時の演奏です。
私は、始めは本を読みながら聴いていましたが、結局本を読むのを中断してしまったほど、迫力ある演奏でした。
音のひとつひとつが輝いているように感じられました。
キーシンの演奏を「ステレオ・タイプの着せ換え人形みたい」と評したピアニストもいましたが、私はそうは思いません。
十分に惹きつけられるほどピアノが歌っていると感じました。
ただ、やはり感性が若いとは思いましたが。
個人的な見解ですが、ラストの「音の絵」第6番は重く感じられ、多少聴いていて疲れました。
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