楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5 通販

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楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5

楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5

Disk1

  1. ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲
  2. ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲

アマゾンカスタマーレビュー

何しろ、前半の『ピアノ協奏曲』が逸品中の逸品。しびれました!

 伊福部 昭(1914.5.31-2006.2.8)の『ピアノ協奏曲』(1941)と『ヴァイオリン協奏曲』(1948 ※1971年改訂の決定稿)の2曲を収めた一枚。
 両曲とも聴きごたえがあったなかで、CD前半に置かれた『ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲』(ほとんど、『ピアノ協奏曲』と言っていいでしょう)が素晴らしい音楽で、「こーんな凄い、20世紀屈指のピアノ協奏曲の名曲があったんだなあ」と、心から魅了されました。

 第1楽章【ヴィヴァーチェ・メカニコ】と第3楽章【アレグロ・バルバロ】の両端楽章は、エネルギッシュでラプソディックな音楽が鳴り響き、ほとばしります。プロコフィエフの『ピアノ協奏曲 第3番』に通じる、メカニックかつモダニスティックな音楽。
 作曲者曰く、<別に戦争を礼讃するわけではないけれど、モダンな鉄と鋼の響きと民族的なエネルギーを結び付けられないかという想念にとらわれたのです。>(ライナーノートの「自作を語る」より)

 第2楽章【レント・コン・マリンコニア】の音楽ったら、さらに素晴らしい。シベリウスの『トゥオネラの白鳥』の雰囲気を思わせる静かで、寂しげな音楽が、湖面を滑るように奏でられていくのですね。舘野 泉(たての いずみ)のクリアーなピアノの響きとともに、オーボエのソロがぞくぞくするほどの名演奏。知らず、聴き惚れてしまっていたなあ。

 日本人作曲のピアノ協奏曲では、吉松 隆(よしまつ たかし)の『ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」』と並んで、お気に入りの一曲になりましたよ。この素敵な音楽との出会いに、感謝!

二つの素晴らしい協奏曲

 まずピアノ協奏曲(協奏風交響曲)ですが、この曲は長い間楽譜が紛失していたため、伊福部さんは記憶を元に「シンフォニア・タプカーラ」「リトミカ・オスティナータ」の2曲を完成させました。もちろんこの3曲は全然別の曲ですが、メロディの一部が受け継がれたのです。しかし後の2曲と比べると、協奏風交響曲は少しだけ完成度が低いような気がします。もちろん伊福部さんの曲ですから悪くはないのですが、タプカーラやリトミカが素晴らしすぎるのです。ただ、この曲は現在このCDでしか聴けないため、ファンなら是非購入することをお勧めします。
 次にヴァイオリン協奏曲第1番ですが、この曲は何種類かの演奏が出ています。第2番も演奏した小林武史による演奏が「協奏三題」に収録されていますが、この芸術5の演奏は、それに優るとも劣らぬ名演奏で、特にヴァイオリンに関しては小林以上と言って過言ではありません。この曲は後にゴジラなどで使われたモチーフがいくつか出てきますが、それとは関係なく、非常に美しく、迫力のある名曲です。現在、第1番と第2番のピアノリダクション版を収録したCDも発売されています。第2番について伊福部さんは「一個のヴァイオリンと云う楽器がもつ特性を、オーケストラとの対比にとって捉え、その協奏を通じて、吾々の血に隠されている感性を問いなおして見たいと考えました。……と云うのは、作品は民族の特殊性を通過して、共通の人間性に至達しなければならないと云うのが、作者の願いであるからに他なりません」と述べられていますが、第1番も同様だと思います。

まさに伊福部の音楽

伊福部の曲は、聴き始めてからものの数分、若しくは聴いた瞬間に
引き込まれますが、この盤も例外ではありません。
交響風協奏曲の第一楽章からゴツゴツと煽り立てる伊福部独特のリズムが
現れ、浮沈を繰り返しながら一気に第三楽章まで爆走する様は、後の
シンフォニア・タプカーラやリトミカ・オスティナータに受け継がれています。

協奏風狂詩曲は、ヴァイオリンの特性を知り尽くした彼ならではの曲で
聴いていてすごくおもしろい。
ひょっこり現れる「ゴジラ」のテーマで「伊福部の音楽だ!」と再認識。

聴いていて思ったが、この2曲もまったく古さを感じません。
「クラシック」でも「現代音楽」でもない、まさに「伊福部の音楽」です。