
Disk1
ショパンじゃなくてもブラボー!
ルービンシュタインのショパンは最高だと思っていたけれど、フランスものもすごいなあと思ったのがこの演奏。録音はよくない。ライヴだし年数も経っているから。でもそれを補って余りあるほとばしるものが感じられる。特に「沈める寺」を一人でも多くの人に聴いてほしい。伝説の寺院が現れまた姿を消す情景を、これだけ聴くものに「見せる」演奏はフランソワでもできなかったと思う。雑音が多くて音がひびわれているのが気になる方には、ぜひこの曲のスタジオ録音版をお勧めするが、「血のひとしずくを与える」演奏を味わえる意味で、これをまず聴いて欲しいと思う。
ルービンシュタイン至高の名演。
このCDは大ピアニストルービンシュタインが1961年にカーネギー・ホールで行った、10回連続演奏会のライヴ録音からの抜粋である。曲目にはドビュッシーやシューマンといったおなじみのものもあるが、同じポーランドの素晴らしい作曲家であるシマノフスキ、ブラジルのヴィラ=ロボス、ロシアのプロコフィエフ、スペインのアルベニスと多彩な曲目が並ぶ。そのどれもが素晴らしく、ライヴにおけるルービンシュタインの熱演が聞ける(ちなみに最もヴィルトゥオーゾぶりがでた演奏としてはモスクワライヴがある)。勿論ドビュシーも素晴らしい。しかしながら、私はこの中でも同郷のシマノフスキ、ヴィラ=ロボス、アルベニスに最も惹かれる。シマノフスキのマズルカ、ヴィラ=ロボスの「赤ちゃんの家族」、アルベニスの「ナヴァーラ」どれも本当に素晴らしい・・・。