
Disk1
頑張れ広響!
なかなかの熱演である。曲の後の歓声も全て収められており、相当盛り上がった様子が手に取るようにわかる。さすがに秋山和慶は、各曲の性格を的確につかみ、広響を見事にドライヴしている。オーケストラの音量も十分だが、ややマイクが遠く、弦が遠くに聞こえる。弦の厚みそのものもやや不足している。従って、静かな部分で音が痩せて聞こえる。そのわりに、打楽器や金管が前に出て聞こえるので、ちょっとバランスが妙だという感じが否めない。ここらあたりが、メジャーとの差だが、それでも、日本の地方オーケストラの水準が相当のレベルにあることをこの演奏は証明している。もちろん、この曲には、ムーティ・フィラデルフィア管(EMI)、オーマンディ・フィラデルフィア管(RCA)という名盤があるから、この秋山・広響盤は一般には勧められないが、日本のオーケストラに興味がある方なら聞いて損はないと思う。