「ハートランド」はソニーの「アパラチアン」シリーズからベスト・トラックを選んで編んだアンソロジー。ヨーヨー・マ、サム・ブッシュ、エドガー・メイヤー、ジョシュア・ベル、マーク・オコナー、ベラ・フレックといった、ほとんど共通性のないフォークとクラシックのスターたちが、新たな「ブルーグラスと室内楽の出会い」に顔をそろえて、すばらしいフュージョン効果を生み出している。
アメリカ色の濃いこの曲集が、カーネギー・ホールに向いているか、どこかの地方のホールに向いているか、適確にいうのは難しい。しかし、すべてがいい。これは「アパラチアの春」のアーロン・コープランドであり、ブルーグラスのビル・モンローなのだ。テンポが速く強烈な「デス・バイ・トリプル・フィドル」でも、柔らかいニューエージ楽器の「スライディング・ダウン」(ベラ・フレックがバンジョーを弾いている)でも、ミュージシャンたちはみな卓抜の技をみせている。
このCDのすばらしさは、もちろん、この楽器演奏にあるが、その楽器を炸裂させているのはジェームズ・テーラー、アリスン・クラウス2人のゲスト・ボーカルである。このディスクがお気に召したら、次はグラミー賞受賞の「アパラチアン・ジャーニー」はいかが?(Jason Verlinde, Amazon.com)
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