
Disk1
コンセプト合わせ技1本
コリリアーノで意表をつかれ、ジャンヌダルクばりの勇ましさで駆け抜けるテンペストに微笑ましさを感じつつ、滅多に聴かない合唱幻想曲では健闘するグリモーの後ろで爽やかにニヤッとするサロネンの幻影が浮かび、ペルトの深淵に浸った後、不覚にも最後のプレリュードで涙してしまった。清冽な美しさにすっかりやられました。どれもNo.1の名演ではないかもしれないけど、買ってよかった1枚。
ジャケットは安藤美姫で良い
「クラシックジャーナル」誌の石原某氏に騙されてグリモーの新譜を購入。確かに美人だが、NHK芸術劇場での映像ではやや滋味目の清楚な印象で、個人的に好ましくはあったが、演奏自体はいかがなものか。
でこのCDに聴くグリモーは、やはり騙されたとしかいいようがなく、ペルトのクレドは面白かったが(久しぶりのペルトだったので)、「テンペスト」も平均律も合唱幻想曲も所詮は寄せ集め。ジャケットは☆5つ、演奏は☆2つ、総合ではおまけして☆3つというのが妥当なところだろう。丁度同じ頃、タチアナ・ニコラーエワの弾くショスタコヴィッチの「前奏曲とフーガ」を中古屋で購入したが、これはグリモーと正反対。
ジャケットはこの巨人お決まりの「おおらかさ」を湛えたビジュアル。しかして演奏は、全く無私な、究極の音楽だけが鳴り響いていたのである。音楽の深みへと行くべきところ、明らかに停滞しているアルゲリッチと比べても、やはりグリモーはアイドル路線以外の何者でもないと思われるが、いかがであろう。
不思議な取り合わせの二人。
超知性派のサロネンと大胆な演奏をするグリモーというちょっと変わった顔合わせのアルバムですが、グリモーの自己主張にサロネンが上手く併せて好演を繰り広げています。
ペルトを中心におさめたアルバムですが、グリモーは相変わらず元気いっぱいピアノを弾いていまね。(笑)(サロネンが振っていないとたぶん崩壊していたでしょう。)
購入する前は躊躇する取り合わせですが、お互いを補い合った理想的な演奏だと思います。このコンビでもっと伝統的なレパートリーを聞いてみたいです。