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ヨッフム最盛期のライブ@第5番
ヨッフムの第5番は数種類があり、どれも名演の誉れが高いですが、これは1964年3月30日、31日にOttobreuren Abbeyでのライブ盤です。ヨッフムがエネルギッシュにブルックナーを録音していた第1期にあたりますが、ウイーン・フィルともベルリン・フィルとも異なったコンセルトヘボーの滋味がありながら透明度の高い弦楽器の音色が、録音会場の教会のなかに残響豊かに満ちていきます。ヨッフムは、全体はがっしりとした構えながら、コラール風の安寧に満ちたメロディが随所に繰り返され、それが徐々に力を漲らせながら頂点に向かっていくこの曲の独特の作りをじっくりとツボを押さえた手慣れた演奏で聴かせます。5番はヨッフムのもっとも得意としていた曲ですが、これこそブルックナーの魅力の表出といわんばかりの自信に満ちたアプローチです。