
Disk1
変幻自在
名演。
特にピアノ協奏曲が素晴らしく、DGのスタジオ録音をはるかに凌ぐ出来。
高速パッセージで見せる超絶テクの冴えはそのままに、ライヴということもあり、
時には激しく、時には美しく変幻自在に弾きまくっている。まさに「音楽が生きている」といった感じ。
ナカリャコフのトランペットも巧い。この曲の一つの頂点をなす演奏と言ってよいだろう。
ほかの曲も総じて出来は良い。
ただ、五重奏は聴く人によってはちょっとやり過ぎに感じるかも・・・。
音質良好。
全てにおいて聴く者を魅了してやまない『濃い』内容
2006年6月17日、21日、25日。いずれもルガーノ・フェスティバルでのライヴ録音。ピアノ・クインテットでは実娘のリダ・チェンがビオラで参加し母娘競演が実現している。また、チェロはミッシャ・マイスキーで、マルタ・アルゲリッチの『ファミリー』とも言える面子による演奏となっている。
この『ルガーノ・フェスティバル』におけるソースはおそらく後世において極めて貴重な録音として、今以上に評価されるだろうとぼくは思う。取り上げている曲の素晴らしさだけでなく、演奏者のレベルの高さ、そしてもちろん主催者であるアルゲリッチの演奏の凄さ、全てにおいて聴く者を魅了してやまない『濃い』内容だ。
ぼくはこの中では特にピアノ・クインテットが気に入った。ショスタコーヴィチ好きにはたまらない一枚だ。
乱暴なピアノが全てをぶち壊す…
ショスタコとアルゲリッチの相性の良さは、既出の協奏曲や三重奏曲の音盤で充分に知っているつもりだったんだけど…う〜ん。
ちょっと期待が大きかったから、辛い評価になりますね…。
協奏曲は以前のスタジオ録音の方が数段上でしょう。ああ、まあ、確かに興奮はする。が、しかし、部屋で興奮したいのなら、オキニのAVを観た方がマシ。
ピアノ五重奏曲も輪を掛けて悪い。
ピアノが1人で走り過ぎている。
弦もピアノの悪影響を受けてしまったのか、バラバラで息切れなフレージングになってしまっている。
第2楽章がフーガに聴こえない演奏なんて初めて聴いた。
汚な過ぎて、全曲が終わってからボロディン三重奏団+ツヴァイク+ホーナーの第2楽章を口直しに聴いた程だ…。
第3楽章冒頭なんかは、持ち直したマイスキーがリードして健闘してるけど、ピアノが絡んで来るとやっぱダメだこりゃあ!!
息の長いフレージングをさせてもらえないマイスキーたちが気の毒になるゎ。
マイスキーで同曲を聴くなら、ゴラン+ラクリン+ヤンセン+バシュメトの2006ウィーン・ライヴをどうぞ。
この曲の、尖った方向の演奏、もっともっと突き刺さる演奏を聴きたいならば、カニーノ+アマティ四重奏団の録音があるし…。
あいたた…終楽章なんざ、スタミナ切れのメンバーが…音程が怪しくなってますぜ…。
演奏者の中の誰かのファンという訳じゃないならば、特に聴かなくても良い演奏です。
まあ、あまり聴く機会のないコンチェルティーノが収録されているトコに価値を見て、★2つです♪
最高の名盤!
ショスタコーヴィッチの名曲であるピアノ五重奏曲を、アルゲリッチがどう料理するかに興味のあった一枚であるが、何気なく聴き始めたピアノ協奏曲第1番から、彼女のピアノの硬質な美しさにまったく圧倒させられる。ここでは超絶技巧と感覚的な美が、互いを高め合いながら見事に両立しているのだ。ナカリャコフのトランペットがまたすばらしい(終楽章の最終部のピアノとの掛け合いを聴いてほしい)。五重奏曲の方も、名人たちの競演の型の室内楽の演奏として、最高レヴェルのものだという言い方ではいけないであろうか。
それにしても、どの曲もなんという良い曲ぞろいであろう。ショスタコーヴィッチの魅力満載である。お薦め!