
Disk1
ウィーンフィルの美しさが伝わらない
ウィーンフィルはマーラーの5番を、マゼール、バーンスタイン、そしてブーレーズと
録音している。
美しさだけならマゼール盤が一番。トータルはバーンスタインなのですが、
これもイマイチ・・・
ブーレーズがあと10年早く録音していればと思える怠惰な演奏です。
マーラーといえばクラウディオ・アバドが数々の名演を残してますが、
2番(2回目)、3番、4番、9番(廃盤)といったディスクが残ってますが、
残念ながら5番はCSOとBPOの2種です。
巨匠無き時代、ブーレーズのほとんどのディスクは聴きましたが、
いかんせん統率力がもはやありません。
この5番も駄作です。
抑え気味の方が余計ウィーンフィルの情感が伝わってきますわな
昨年完成したブーレーズのマーラー交響曲全集のうちで、2, 3, 5, 6番と大地の歌をウィーンフィルと録音されとる。レニーは2, 3, 7番はニューヨークとやっとるけど、5, 6, 8番はウィーンです。いつもチェコのノイマンや、いつもフィルハーモニアのシノーポリとかと較べて、バラエティも楽しめますわな。ウィーンでのブーレーズは、ノスタルジックなウィーンフィルのポテンシャルが十二分に生かされた、かつ個性溢れる録音ですなあ。
5番ですけども、テンポは比較的遅い。でも、情感豊かにじっくりやっとるいう感じでのうて、シンフォニックな各要素を明晰に歌っていく感じで、ウィーンフィルは存在自体がノスタルジックですから、抑え気味の方が余計情感が伝わってくる。マーラーが器楽だけの交響的作品に没頭していたといわれる5〜7番の性格をよう出してはる。7番もウィーンでやってほしかったですけども。
特にええのは、第3部最初(いわゆる第四楽章)。クリアに澄み渡った情感が、しっとりとしかし情緒過多にならずに歌われる。ブーレーズのストラビンスキーやラベルとかがお好きな方も、このマーラーには共感されるんではないでしょうか。
コーダはなぜか、ブーレーズ先生も燃え上がってノリノリ、大音量のレニーばりの大噴出。普段冷静なお方が、激しくイクような風情。コーダだけでなく、ティンパニーやトロンボーン、ファゴット等、オーディオファンも楽しめる4D優秀録音やと思います
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