
Disk1
ベートーヴェンは素晴らしいが・・・
演奏に関しては超有名録音でありいまさらコメントはいらないと思いますので、音質のみに絞って書かせていただきます。
いままではEMIのブライトクランク版のCDで聴いていました。ちょっとくぐもっていて輝きのない音という印象でした。また、ベートーヴェンの終楽章の強奏部では音の中身が空洞になっていて、勝利の歌である終楽章が今ひとつ突き抜けない印象でした。
今回このCDを聴いて、音の輝きがあると感じました。また、終楽章の強奏部でも音の密度は保たれています。3楽章の中盤の弦が低音から高音へ速いパッセージを受け継ぐところなど、録音を評価するのに適当と思いますが、低音から高音まで音の輪郭がはっきりしていて、ボウイングのニュアンスも伝わってきますので、復刻は成功だと思います。ただ、バイロイトの第九、英雄と聴いてきて、期待が大きすぎたのかもしれませんが、「すごい」とまでは感じませんでした。勿論、購入してよかったとは思います。
シューベルトはちょっと音が貧弱に聞こえます。ベートーヴェンと続けて聴いたからかもしれませんし、単独で聴いたらまた印象も変わったかもしれません。しかし、どうしても比べてしまい、何枚かベールをかぶった印象を受けます。ただし、ウィーンフィルの独特のニュアンスは表現できていると思います。
今ひとつ評価の難しいCDです。